TAKIOの太鼓メモ

太鼓の達人とか曲作りとか好きなものとか。

【ライブレポ】UNISON SQUARE GARDEN TOUR2022「fiesta in chaos」@10/25 Zepp Osaka

男もすなるライブレポといふものを我もしてみむとてするなり

 

というわけで本日行われたライブ「fiesta in chaos」があまりにも凄かったので衝動で初めてライブレポを書いてみようと思います。

 

ニゾンのライブはワンマンであれツーマンであれ何回か参加したことはあるけど、何だかんだライブハウスでのライブは初めてなのでどんな塩梅に仕立ててくるか楽しみでした。

 

以下常体で書きます

 

⚠️以下ネタバレ注意⚠️

 

fiesta in chaosとMMMEの類似性

 

今ツアーは通常営業版とは異なり、一度全国を回ったツアーのセットリストを下地にして追加公演を行うといったものである。

 

このような試みは以前2019に「Mode Mood Mode(以下MMM)」のアンコールツアーとして敢行された「Mode Mood Mode Encore(以下MMME)」があり、

MMMのセトリを下敷きにし曲順を色々弄ったり、数曲入れ替えてセトリを大幅に変えつつもMMMツアーのアンコールとしての匙加減をうまく調整したものであった。

 

となると「fiesta in chaos」のセトリの組み方はMMMEの組み方から予測できるのでは?という憶測がファンの間では出回っていた。その真偽は果たして……

 

SE : 絵の具

 

早速のネタバレになるがライブハウスでの公演なので当然幕はかかってない。となると1曲目から変更の可能性が出てくる。(MMMEでは1曲目はそのまま)

 

青暗い照明の中、いつものSEが流れ3人が順番に入場し真ん中に集まり最初の1音を発するタイミングを待つ。

 

この時点でハモナイ(前回の1曲目)路線は消えたが、果たして何が出てくるのか。

 

最初に耳に届いたのはピアノの流麗なイントロではなく、前回のツアーに聴き覚えのある16ビートの楽しげなセッション。

 

この時点で「あ!今日はそういうモードなんですね!」と思わせるような力強さと説得力がこの曲にはあった。

 

01 : セッション〜10% roll, 10% romance

 

「大阪っようこそ!」

 

前回の本編トリを務めた楽曲が満を持して先陣を切る。今回のライブが前回から続いてるんだと言わんばかりの采配になっていてワクワクが止まらなかった。

 

選曲も相まって開幕からクライマックスと言わんばかりのテンションで演奏が進み、観客もそれに応えんと手を上げ踊る。

 

2 : cody beats

 

本日のびっくり枠その1。リバイバルを除いた対面ライブでは舞洲の15th以来じゃない?何があったんだ

 

不思議な不思議な選曲だが、10%で温めた会場をfiesta in chaosの入り口から深淵へと徐々に誘うような役割を感じ取った。

 

3 : kaleido proud fiesta

 

前回の主役が序盤に出てきますよシリーズ。「世界はファンシー」の入れ替え枠といった具合か。

 

今回予想してたセトリでは終盤に主役2曲が纏まるものを考えてたのでまあまあ動揺しつつもいつものユニゾンのセトリの組み方(というか前回ツアーの組み方)が下地になってるんだなと実感。

 

ホール公演とライブハウス公演でだいぶ印象が変わる曲でもある(ギター等の生音の主張が強いので否が応でも演奏の派手さや3人の技量の高さを浴びれる)

 

4 : スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

 

kpfでジャーンと締めた後の2ブロック目の幕開け。貴雄が4つ打ちでハイハットをしばらく叩いた後に給水を終えた斎宏がギターリフを弾き突入。

 

余談だがこの曲はthrowcurveというバンドの「連れてって」と「表現は自由」に特にインスパイアされて作られたという噂を聞き実際に聴いてみた。

 

最初のリフがまんまそのままで大爆笑した。

 

https://youtu.be/3yqXt-K3iJg

 

こっから聴けるので皆んなも聴いて是非とも大爆笑して欲しいところ。

 

おちゃらけて楽しい雰囲気を保ったまま演奏を終えるかと思いきや、最後の1小節の符割りを思いっきり変えてきて不穏な空気に。

(けてッッィマすッッといった符割をッッッケテッッッィマスッッッといった感じ)

 

それが次の曲へのお膳立てであること、そして何よりこの公演が「カオスが極まる」のシングルツアーであることを思い知る。

 

5 : 放課後マリアージュ

 

リリースツアーにB面の曲をしっかり入れてくれるので田淵には本当に頭が上がらない。曲自体の雰囲気が昭和の歌謡チックなところがあるので、前述のスロウカーヴと組み合わせることで違和感なくセトリに溶け込む。セトリマジックの成せる技である。

 

落ちサビ前(だっけ?)の手拍子が結構な数聴こえてみんなCD買ってるんだな…と嬉しくなったりした。

 

例のヘンテコギターリフの音作りが平成初期のアイドルソングっぽくてとても不思議な気分になる。ブラウン管で流れてそうなイメージが漂う。

 

6 : サンポサキマイライフ

 

前回は盛り上げブロックの導入になったが今回は2ブロック目の半ばとして登場。kpfツアー残留組がどこに散らばったかを見ると何となく田淵の思惑が読めてきそうな気がする(気がするだけ)

 

「ハイ!」のところで皆んなで一斉に跳ぶのがとても気持ちいい。

 

7 : 桜のあと(all quartets lead to the?)

 

2ブロック目の〆は久々のワンマン登場の8thシングル。フェスやツーマンでは手札の一つとして頻出するがワンマンとしての登場は本当に久々な気がする。

 

ホールではなくライブハウスでのツアーでこの曲が入ってきたことに意味を見出せずにはいられない、そんな思いを抱いてしまうほどZeppに響き渡る桜のあとは圧巻だった。(ちなみにこれ以上ヤバい選曲が最終ブロックで出てくる)

 

落ちコーラス地帯前の貴雄のフィルインがあまりにもクソデカすぎて笑いそうになった。バチ折れたりしないのかな。

 

8 : 8月、昼中の流れ星と飛行機雲

 

8曲目に8月をやる8繋がりは舞洲でも使われた手法。というかこの曲の披露自体舞洲以来だよね?????

 

バラード枠としての選出になったわけだが、7曲目まで思い思いに手をあげ踊り跳ね楽しんでいたオーディエンスが皆、染み渡るように聴き入ってたのが印象深かった。

 

サビの歌い方が舞洲以上に抑揚がついてて、曲の魅力に磨きをかけていたのがとても良かった。

 

9 : 5分後のスターダスト

 

前回からの続投枠。8月の終わりでジャーンと締めることなくドラムが8ビートを刻むと、そこに聴き覚えのあるギターリフが乗っかりAメロへと突入。

バラード枠をこうしてシームレスにするのは珍しい気がする。(というか今回のライブは前回より曲間をシームレスにした箇所が確実に多い)

 

セトリを俯瞰して気づいたのだが7、8、9で季節の流れが出来ている。これは前回も見られたものであるが今回も続投した形となる。セトリの中の役割的なものは変えないよーという事だろうか。

 

あいも変わらず間奏のテクニカルさが際立つ。Drもあんなに手数多く混乱するフレーズを叩いててリズムキープできるのは年季の成せる技なんだなと実感。

 

10 : セッション〜フィクションフリーククライシス

 

前回は2ブロック目がやたらとMMMづいていたが今回は割と控えめ。本編では唯一の選出となる。

 

色んな方々のブログで近年のMMM優遇具合からコレ来るんじゃね?と予想されていたがしっかり的中。

セトリの役割としてはバラードゾーンからバチバチセクションへの移行へのワンクッションといったところ。サビが底抜けに明るいので否応もなく手をあげてしまうね。

 

11 : セッション〜Hatch I need

 

セトリの中でアルバム1曲目を使おうシリーズ。今回はいつものドラムソロ並みの手数を持ったドラムからベース矢印ギターと合流しイントロに傾れ込むアレンジ。

 

バチバチセクションとしての選出からか、BPMがパトベジツアーに比べてだいぶ速いなと感じた。1.25倍くらいあったと思う。

 

照明カラーが前回のファンシーのものを継続しててヘンテコ具合に磨きが掛かっててよかった。

 

12 : 流れ星を撃ち落とせ(incl.ドラムソロ)

 

びっくり枠その2。Hatchを締めた後即座にイントロに突入してひっくり返った。

 

全国ツアーでは10%以来の選出。会場が間違いなく驚嘆の渦に巻き込まれていた。

 

特筆すべきは2番終わりの間奏で「オンドラムス、タカオスズキ!」が入った点。前回は曲のイントロに合わせてドラムソロを組み込んでいたが曲中に含ませる形で行うのは史上初の試みであろう。ユニゾンのライブは常に進化していると実感できた。

 

13 : カオスが極まる

 

3ブロックが5曲で終わると思ったところに不穏な同期音源が鳴り、ツアーの主役へ。(原曲に見られる同期音源だけの地帯がイントロ前に追加されてるアレンジ)

 

会場の装置から炎が吹き出し、会場のボルテージと共にfiesta in chaosはいよいよ混沌の極限を迎える。

 

ニゾンの曲としては珍しく同期音源だけで演奏しない箇所があり、ライブでどう映るかが気になっていたが、3人が何もしないことで場の緊張感が生まれサビへの開放感を高めていることに気がつく。

ライブでの空白を使った新しいアプローチのように思えた。

 

ただリリース直後であることから音響にやや難があったのが残念(同期と生音のミックスが上手くいってなかった気がした)これからのライブでより洗練されていってほしいところ。

 

余談だが、今ツアーの主役2曲がラストブロックを前に消化されてしまった事でツアーの結末がどうなるか分からなくなった人は僕だけじゃないと思う。

 

14 : 春が来てぼくら

 

今ツアーは特にラストブロックにユニゾンが大切にしている曲を詰め込んだなというイメージがある。

 

なんとサビの弾き語りアレンジからスタート。近年のユニゾンでは1曲目に行われがちだった手法だが、ラストブロックの頭に置く事で更なる特別感を与えている。

 

…といった風に論理的にゴチャゴチャ分析ごっこをここまでしてきたが、そんなの馬鹿らしくなるくらいにこの曲のアレンジは心に刺さった。

 

特に弾き語りの際にギターを愛おしむかのように優しくストロークしている所がなんとも美しく、立ち姿を含めてこの曲を愛してることが伝わってきて泣きそうになった。(実際に次の次の曲で大号泣する)

 

15 : シュガーソングとビターステップ

 

前回ではパワーバランスの関係か、アンコールでの登場になったが満を辞して本編ラストブロックでの登場になる。

 

この時点ではラストブロックは「主役2曲を出し切った以上、緩急関係なく盛り上がる曲を置いて走り切ろう!」といった構成だと考えていた。

 

この時までは。

 

間奏の裏打ち地帯で貴雄がスティック回ししてるのを見て平常運転だな〜と感じるが、こんなのを平常運転と感じるのもなかなか感覚が狂ってきたんだなとも思ってる。それほどまでにユニゾン個人の技量はめちゃくちゃヤバい。

 

混沌と銘打ったライブにしては最後は予定調和なんやな〜と思いながら聴き入る。(これが間違いだと次の曲で思い知る)

 

そろそろライブが終わるんだという空気を察知し、観客が思い思いに身体を動かして(ユニゾン含め)今一瞬を後悔のないように楽しんでいたのがとても愛しかった。

 

次はオリオンかな?と思いドラムロールを待つが、そこで流れてきたのは全く違うもので、ここまでに高まった全ての感情を置き去りにしてしまう曲が待ち受けていた。

 

16 : フルカラープログラム

 

「完全無欠のロックンロールを」

 

ライブハウスに拠点を移した追加公演、なおかつ主役2曲をやり切った後に控える最後の盛り上がりとして、これ以上ない楽曲だろう。

 

イントロのゆったりしたドラムロールが流れた時点でおそらくフロアは阿鼻叫喚の渦に包まれたように思える。混沌の渦巻いた祝祭を超え、ユニゾンは完全無欠な七色のロックンロールを満員のZepp Osakaに鳴り響かせた。

 

この曲って音源版とライブ版(最後ら辺でやるやつ)でだいぶ印象が変わる曲の1つだと思ってて、音源ではこれから無敵のロックンロールを鳴らすために旅に出るぞ!といった若々しさと初々しさを感じるが、18年の時を経てユニゾンの旅路は様々な思い出を巡り、バンドの歴史を形作ってきた。そのような厚みをライブ版は備えてるように思える。

 

なので終盤で鳴らすフルカラーにここまで心が惹かれるのは、単に曲や歌詞がいいからという理由だけではなく、ユニゾンがこれまで通過してきた星々、それを超えて鳴らす完全無欠のロックンロールに言葉以上の大きな意味があるからだと思っていて。

 

メタ的に見ると前回の主役枠「kaleido proud fiesta」の入れ替え枠だろう。近年ではワンマンでの登場機会が目に見えて少なかったので本当の本当にサプライズ枠。たぶんMMM以来だよね?

 

あの3人が楽しそうな顔で鳴らすフルカラーな音楽、オーディエンスの歓喜、そしてこの曲をライブハウスで鳴り響かせること。全てが渾然一体となってツアーは最高潮に達したように思えた。

 

17 : 箱庭ロック・ショー

 

前回の2曲目がトリ前に。ユニゾンの初期の初心表明ともとれる曲が連続でなおかつ終盤に並べられるのもなかなか意味深。フルカラーから数えて全てD.Aの曲でラストが構成されてるのがなんとも感慨深い。


よくよく考えたらこのツアーは前回のものと地続きで構成されているので、そういう要素で切り取ると「流線形にしたい」というワードが示唆に富んでるように見える。

アウトロを若干伸ばすアレンジを施しており、まるでツアーが終幕に向かうのを惜しむかのようなニュアンスを感じた。

ここまで散々書いてきたが、fiesta in chaosのセトリの組み方的に要所要所の楽曲を新規で入れ替えることは無いだろうと予測できたので、ラスト前にこれが来たことで自然とラストの曲が予見できてしまった。そしてその答え合わせと言わんばかりにドラムロールが鳴り響き……

18 : シャンデリア・ワルツ

 

「分からず屋には見えない魔法をかけたよ」

前回の1stブロックの締めが本編ラストに抜擢。ユニゾンにとっての大切を詰め込んだ怒涛のラストブロックの締めとしてこれ以上ないライブアンセムだと思う。

 

僕自身がサイダロ人間なのでこの曲が最後に輝いてくれるのがとても嬉しかった。混沌の祝祭の終わりに田淵は僕らに魔法をかけてくれたのだ。

 

シャンデリア・ワルツってある意味ユニゾンのバンドスタイルから見て一つの完成形だと思ってて、10年の時を経て曲としてフルカラーやオリオンとほぼ近いポテンシャルに達してるんじゃないかとすら考えている。

CIDER ROADの初演からおよそ9年、アルバムの予定調和としてのラストではなく確固たるユニゾンの武器としてラストに抜擢された事に大きな意味を見出さずにはいられないだろう。

 

そしてそれに応えるように、

 

「譲れない物もある」

 

CIDER ROADと同じアレンジで歌ったのはやはり意図したものがあるのだろう。ちなみにこの箇所で僕の周りがめちゃくちゃ沸いてた。泣いてる人もいた。

このアレンジがされたことで「CIDER ROADとしてのシャンデリア・ワルツ」ではなく「ユニゾンとしてのシャンデリア・ワルツ」に昇華された感がある(これは深く考えすぎかもしれない)

 

世界が始まる音が鳴り響き、混沌の祝祭はいよいよ終演を迎える。そこに待ち受けていた光景は決して悲しいものではなく、希望に満ちた物であったのは言うまでもないだろう。

 

ツアー「kaleido proud fiesta」から始まった快進撃はこの追加公演をもって完全に終幕となった。

 

EN1 : Cheap Cheap Endroll

 

感動的な終幕から割と早く出てきた。前回と同じくMCもなくそのまま爆速エンドロールの披露となった。

 

テンポが明らかに前回ツアーより上がっててひっくり返りそうになった。ラスサビ前とか何弾いてるか何叩いてるか全然分からんかったもん。これも含めてカオスという事だろうか。

 

EN2 : ラディアルナイトチェイサー

 

なるほど〜〜?????

 

これの選出は単に本編に入り切らんけどやりたいから入れよ!みたいなニュアンスかなと思ってる。だって明らかにセトリの文脈が読めないし。この点では前回のアンコールの方がストーリー性を感じることができた気がする(個人差あり)

 

エンドロールから繋ぐことでバチバチセクションが形成されてて面白かった。

 

EN3 : 君の瞳に恋してない

 

あまりにも脈絡なさすぎて初見大爆笑してしまった。今回のアンコールあまりにも無茶苦茶すぎて(これがカオス…ッてこと!?)何が起こってるのか全然分からなかった。

前回以上に本編とアンコールの立ち位置がかけ離れてる気がした。まぁこれラストに置いたら問答無用で幸せになれるので異議はないけど。

 

ラディアルがMMMのボツ曲であることを踏まえるとMMMの代表曲であるこいつと連番させてるのがなかなか皮肉めいてて面白い。前回のラディアルの場所といい、もしかしたらこれをMMMに入れなかったのを後悔してるのかもしれない(知らんけど)

 

1サビで思いっきり斎藤宏介が歌詞を間違えてラスサビのやつ歌って曲を締めてしまってたのがハイライト。前回ツアーでもアンコールのシュガビタで歌詞間違ってたし終盤になると気が緩んでしまうのかもしれない。田淵が途中からコーラス諦めて爆笑してたのが面白かった。

 

ちょっと長めにエンディングを奏で、いよいよもってfiesta in chaosは終幕とあいなった。前回のハイカロリーな終わり方では無く、序破急を奏でた後に余韻を残すかのような終わり方だったように思えた。まるで2つに渡った長い長いツアーの終幕を惜しむように、3人の奏でる最後の音はZeppに食後のコーヒーのようなほろ苦い後味を残していった。

 

総括

 

kpfツアーの追加公演という名目で組まれたセトリであったが、かなり挑戦的な組み替えを行なったように思える。曲数のうち丁度半分が入れ替えとなったが、体感としては全く新しいツアーのように感じた。

その中で特に心に残った点は

 

・主役2曲をラストブロックに置かなかったこと

・ラストブロックがかなり意図的にD.A収録曲を際立たせる組み合わせだったこと

・オリオンやハモナイ等、タイバニ関連楽曲を入れなかった事

 

これらを総括して考えると前回ツアーが「タイバニ」をテーマにしたもので、今回はその縛りを無くして作り替えたと見ることができる。

 

しかしその観点でみても、1〜13曲目と14〜18曲目のラストブロックで明らかな雰囲気の差が際立っており、ラストブロックの異質さはあたかもパトベジの101回目のプロローグの立ち位置に似たものを感じた。(アンコールはホンマにオマケなんだなと思う)

 

ニゾンが大切にしてるであろう春ぼくに弾き語りアレンジを付与したりフルカラーを主役位置に置いたりとした点を見ると、kpfツアーから続いた祝祭の終着点がこのラストブロックだったのかなと今の時点では解釈している。そうだとしたら僕にとってはとても嬉しいことでもあるが。

 

ニゾンが大切にしてきた物、そしてこれからも大切にしていきたいスタンスに触れることが出来たかなと思えるツアーだった。20周年のお祝いに向けた1つの大きな布石だったとも思う。

 

おわりに

 

長文、乱文にお付き合いいただきありがとうございました。これからツアー行かれる人は是非ともセトリの文脈を読み解いた後に鳴らされるフルカラーに大号泣してください。